Keyword: ３点比較法, Triplets Test, 検定
概要
本サンプルは３点比較法（Triplets Test) を行うサンプルプログラムです。 本サンプルは[0,1]の一様分布から生成される疑似乱数ベクトルを分析対象とし、カイ二乗検定統計量、自由度と上側確率を算出します。
※本サンプルはnAG Toolbox for MATLAB®が提供する関数 g08ec() のExampleコードです。実行にはMATLAB®本体（他社製品）とnAG Toolbox for MATLAB®が必要です。
本サンプル及び関数の詳細情報は g08ec のマニュアルページをご参照ください。
入力データ
% Initialize the seed
seed = [int32(32423)];
% genid and subid identify the base generator
genid = int32(1);
subid = int32(1);
ncount = zeros(5, 5, 5, 'int32');
% Initialize the generator to a repeatable sequence
[state, ifail] = g05kf(genid, subid, seed);
for i=1:10
% Generate some U(0,1) values
[state, x, ifail] = g05sq(int32(1000), 0, 1, state);
if i==1
cl = 'F';
elseif i==10
cl = 'L';
else
cl = 'I';
end
[ncount, ex, chi, df, prob, ifail] = g08ec(cl, x, ncount);
end
if (ifail == 0 || ifail == 8)
for i = 1:5
[ifail] = x04ea('General', ' ', reshape(ncount(i,:,:),5,5), ['i = ', int2str(i)]);
fprintf('\n');
end
fprintf('\nExpected value = %8.2f\n', ex);
fprintf('Chisq = %10.4f\n', chi);
fprintf('DF = %7.1f\n', df);
fprintf('Probability = %10.4f\n', prob);
end
- １行目はコメント行で読み飛ばされます。
- ２〜６行目は g05kf、g08ec の入力パラメータの値を指定しています。
- ７行目はコメント行で読み飛ばされます。
- ８行目は g05kf を呼び出し疑似乱数生成器を初期化しています。
- ９〜２０行目は g05sq を呼び出し[0,1]の一様分布から疑似乱数を生成後、g08ecを呼び出し３点比較法を行っています。g08ec の入力パラメータは以下です。
この処理を10回繰り返しています。cl 本関数の呼び出しの種類を指定しています。"F" は最初の呼び出し、"I" は中間の呼び出し、"L" は最後の呼び出しであることを意味しています。 x 疑似乱数を与えています。 ncount ３つの数を一組にした組み合わせ（Triplets）のカウント数です。 - ２１〜３０行目は g08ec の実行結果を出力しています。
出力結果
i = 1
1 2 3 4 5
1 22 27 23 34 31
2 28 36 16 26 27
3 23 28 28 24 29
4 26 35 27 30 24
5 22 29 20 30 31
i = 2
1 2 3 4 5
1 18 26 32 25 16
2 24 32 20 23 27
3 30 32 28 30 23
4 16 36 19 27 30
5 28 21 23 30 29
i = 3
1 2 3 4 5
1 31 34 21 23 25
2 22 27 19 26 26
3 29 26 30 26 19
4 28 34 18 23 40
5 21 33 19 24 28
i = 4
1 2 3 4 5
1 29 22 30 22 34
2 22 25 30 30 29
3 27 22 22 24 23
4 31 37 23 24 29
5 30 27 31 20 15
i = 5
1 2 3 4 5
1 25 28 25 27 26
2 31 33 33 21 29
3 35 29 36 28 21
4 33 29 28 19 30
5 20 23 34 34 25
Expected value = 26.66
Chisq = 120.1578
DF = 124.0
Probability = 0.5809
- i = 1 から i = 5 までは ３つの数を一組にした組み合わせ（Triplets）のカウント数の行列（5x5）を示しています。
- Expected value はカウント数の行列の各要素のカウント推定値を示しています。
- Chisq はカイ二乗検定統計量を示しています。
- DF はカイ二乗統計量の自由度を示しています。
- Probability はカイ二乗検定統計量に対応する上側確率（upper tail probability）を示しています。