Keyword: ペア検定, Pairs Test, 検定
概要
本サンプルはペア検定(Pairs Test) を行うサンプルプログラムです。 本サンプルは[0,1]の一様分布から生成される疑似乱数ベクトルを分析対象とし、カイ二乗検定統計量、自由度と上側確率を算出します。
※本サンプルはnAG Toolbox for MATLAB®が提供する関数 g08eb() のExampleコードです。実行にはMATLAB®本体(他社製品)とnAG Toolbox for MATLAB®が必要です。
本サンプル及び関数の詳細情報は g08eb のマニュアルページをご参照ください。
入力データ
% Initialize the seed
seed = [int32(438532)];
% genid and subid identify the base generator
genid = int32(1);
subid = int32(1);
lag = int32(1);
wrk = zeros(2*lag, 1);
ncount = zeros(10, 10, 'int32');
% Initialize the generator to a repeatable sequence
[state, ifail] = g05kf(genid, subid, seed);
for i=1:10
% Generate some U(0,1) values
[state, x, ifail] = g05sq(int32(1000), 0, 1, state);
if i==1
cl = 'F';
elseif i==10
cl = 'L';
else
cl = 'I';
end
[ncount, ex, chi, df, prob, wrk, ifail] = g08eb(cl, x, lag, ncount, wrk);
end
if (ifail == 0 || ifail == 8)
[ifail] = x04ea('General', ' ', ncount, 'Count matrix');
fprintf('\nExpected value = %8.2f\n', ex);
fprintf('Chisq = %10.4f\n', chi);
fprintf('DF = %7.1f\n', df);
fprintf('Probability = %10.4f\n', prob);
end
- 1行目はコメント行で読み飛ばされます。
- 2〜5行目は g05kf の入力パラメータの値を指定しています。
- 7〜9行目は g08eb の入力パラメータの値を指定しています。
- 11行目はコメント行で読み飛ばされます。
- 12行目は g05kf を呼び出し疑似乱数生成器を初期化しています。
- 13〜24行目は g05sq を呼び出し[0,1]の一様分布から疑似乱数を生成後、g08ebを呼び出しペア検定を行っています。g08eb の入力パラメータは以下です。
この処理を10回繰り返しています。cl 本関数の呼び出しの種類を指定しています。"F" は最初の呼び出し、"I" は中間の呼び出し、"L" は最後の呼び出しであることを意味しています。 x 疑似乱数を与えています。 lag ペアの選択に使用されるラグを指定しています。 ncount ペアの数です。 wrk 本関数を呼び出す際の情報の格納場所です。 - 25から31行目は g08eb の実行結果を出力しています。
出力結果
Count matrix
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 44 52 55 51 50 52 52 46 48 61
2 51 40 46 53 44 53 31 31 48 44
3 57 40 43 49 51 45 49 54 63 48
4 51 50 58 65 51 51 43 51 52 47
5 55 45 42 41 57 66 53 60 46 59
6 57 47 42 45 57 47 41 51 41 48
7 53 68 50 49 49 42 48 53 51 49
8 51 63 49 45 59 52 63 43 47 52
9 48 48 41 65 46 52 52 45 51 55
10 35 43 45 42 56 52 56 52 59 51
Expected value = 50.00
Chisq = 96.7200
DF = 99.0
Probability = 0.5461
- Count matrix はペアの数のカウント数の行列(10x10)を表しています。
- Expected value はペアの数の予測値を示しています。
- Chisq はカイ二乗検定統計量を示しています。
- DF はカイ二乗統計量の自由度を示しています。
- Probability はカイ二乗検定統計量に対応する上側確率(upper tail probability)を示しています。
