nAGお客様事例

Mercur Solutions様

お客様事例
業種 ビジネスインテリジェンスソフトウェア会社
ソリューション ビジネスインテリジェンスのアプリケーションに最新のソルバを追加
使用された製品 nAG Fortran ライブラリ
使用された関数 F01(行列因数分解)と C05(超越方程式の根)チャプターのルーチン
[2013年2月掲載]
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ビジネスインテリジェンスソフトウェア会社がnAGを使用して自社のアプリケーションに最新ソルバを追加

Mercur Solutions AB (www.mercur.com) は30年以上に渡りパフォーマンス管理とビジネスインテリジェンスのソリューションを提供しているスウェーデンの会社です。主な製品の一つである、Visual Mercur はデータテーブルやデータ記憶域内の計算、プラットフォーム内蔵のデータベースのテーブルからの抽出や選択を可能にする開発プラットフォームです。その機能は表計算やリレーショナルデータベースの両方に類似しています。ビジネスプロセス管理/ビジネスインテリジェンスのアプリケーションである Mercur Business Control は Visual Mercur で構築されており、分散型予算編成、予測、追跡、レポーティング、分析、金融統合などの目的で多くの企業により使用されています。一般的にマルチユーザでインターネットを基盤とした環境で使用されています。 Visual Mercur の Autocalc の機能は、 テーブルデータの処理の際に生ずる数値問題を解くためにnAG ソフトウェアを使用しています。具体的には、大規模な線形方程式と非線形方程式を解くために F01(行列因数分解)と C05(超越方程式の根)チャプターのルーチンを呼び出しています。Visual Mercur の開発を担当している Sven Frenkel 氏は次のように述べています:「nAG ルーチンは私たちのニーズを大変よく満たしていて高品質であり、また nAG は Autocalc メカニズムで使用される数学や数値手法についての支援や助言を私たちがいただいている大学の間ではよく知られているため私たちは nAG を選びました。」 Autocalc の機能の使用について説明するため、以下の図の例を考えてみます。この図には5年間に渡る売り上げ、経費、利益の計算が含まれています。ユーザは1年間の利益を目標値に変更することによって、また異なる年の売り上げに対してクエッションマークを入力することによって、「what if」分析を実行します。そして利益の目標値に対応する売り上げを決定するため表は再計算されます。

図1図2

Visual Mercur の Autocalc 機能の説明。左の図は表計算インターフェースを表しており、ユーザが値を編集できます。 また別の値が再計算されることを表しています。右の図はスクリプトインターフェースを表しており、表計算の変数間の関係を示しています。

当初Fortranで書かれた Visual Mercur は、90年代中頃にWindows 環境へ移植される前にメインフレームアーキテクチャ向けに最初に開発されました。同時に、C++ に変換されましたが、C++ 内部からFortranルーチンを呼び出しやすくするためのnAG の C ヘッダーファイルを使用しnAG ライブラリの Fortran 実装を引き続き使用しています。 

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